ラヘルツのウサギにおける皮膚一次刺激性試験
株式会社 薬物安全性試験センター・吉見研究所
要 約
テラヘルツの皮膚一次刺激性について検討した。
試験動物として日本白色種ウサギの雌3匹を用い、背部に健常皮膚部および損傷皮膚部を設けた。
被験物質は液体であり、原液をそのまま投与試料として試験に供した。
投与方法は、投与試料0.5mLを2.5×2.5cmのリント布に含浸させ無浸透性絆創膏、粘着性スポンジ絆創膏および粘着性伸縮包帯を用いて24時間閉塞貼付とした。刺激性反応の観察は貼付除去3、24および48時間後に行った。なお、対照物質に注射用水を用いて同様の処置を行った。
その結果、いずれの観察時においても皮膚反応はみられず、一次刺激性インデックス(RI.Ⅰ.)は0であった。試験期間中、一般状態に異常はみられず、体重も順調な増加量を示した。
以上の結果より、本被験物質の皮膚刺激評価区分は、無刺激物であった。
試験結果および結論
1.皮膚所見
健常皮膚および損傷皮膚の貼付除去24時間後を写真1、2に示した。
被験物質のRI.Ⅰ、個体別を表1、対照物質のRI.Ⅰ、個体別を表2に示した。
健常皮膚および損傷皮膚ともに、被験物質および対照物質ともに、いずれの観察時においても刺激性反応は全くみられず、RI.Ⅰ.は0であった。
2.体重および一般状態
結果を表3に示した。
観察期間中の一般状態に異常はみられず、体重においても順調な増加がみられた。
考察および結論
テラヘルツの皮膚一次刺激性について検討した。
試験動物として日本白色種ウサギの雌3匹を用い、健常および損傷皮膚部を設けた。
投与試料として被験物質の原液を用いて24時間閉塞貼付を行い、貼付除去3、24および48時間後に皮膚反応を観察した。
その結果、皮膚反応は全くみられず、RI.Ⅰ.は0であった。観察期間中の一般状態に異常はみられず、体重も順調な増加量を示した。以上の結果より、本被験物質の皮膚刺激評価区分は無刺激物と結論された。